追分宿の仇討ち(清水次朗長伝)

追分宿の仇討ち

次朗長が子分を十五、六人集めて酒盛りの真っ最中、追分三五郎がやってきて青木屋での都鳥の話をする。
俺の寝首をかこうとは、なんたる卑怯な奴だと怒った次朗長。
向こうから来る前にこっちから出張ってこう。
向こうが十一人だからこっちも十一人で行こう。
大政に筆を取らせて十一人の名前を書かせると、支度をして青木屋へ向かう。

青木屋の主人を外に呼び出して話をする次朗長。
今日は折り入ってお願いがあるが、あなたの青木屋を売っていただきたい。
当然断る青木屋の主人。
しかし、石松の仇討ちと聞くと、涙を流して承知した。

主人が家族と奉公人を外に逃がすと、入れ替わって次朗長一家が中に入る。
火事になっては大変と、家中の火を消して離れへ向かう。
十一人の曲斬り。

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