次朗長の計略(清水次朗長伝)

次朗長の計略

次朗長と石松が長兵ヱの子を連れて寺津間之助のところに世話になっていると、女乞食が訪ねてくる。
誰かと思うと乞食姿に変装した、長兵ヱの女房のお縫。
長兵ヱの無念を晴らしたいが、女の身ではままならないため、次朗長に敵を討ってもらいたい。

俺が尾張に行ったばっかりに、長兵ヱさんはあんなことに。
この仇討ちは俺がする。
清水へ手紙をやって子分を呼んだ。
久六を斬るなら一人でいいが、狙いは代官竹垣三郎兵衛。

次朗長一行が発って十日、なんの話も届かない寺津のところへ旅人(たびにん)信州の沓掛(くつかけ)時次朗が来た。
二、三日世話をしているうちに世間話で次朗長が死んだと言う。
それを聞いて、お縫いと間之助の女房お光が声を張り上げて泣き出すが、間之助はウソだと見抜く。
次朗長は、から弔いを出して代官が安心したところに斬り込む腹だ。

大野の宿場

広沢虎造と日本の音曲・語り芸

音曲・語り芸

清水次朗長伝あらすじ